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神戸女学院・高槻・西大和学園

算数・数学の力を伸ばす学び方

高槻中学校・高槻高等学校 数学科主任 主幹教諭 林 徹治先生

高槻中学校・高槻高等学校 数学科主任 主幹教諭
 林 徹治先生

[2]数学が苦手な子の克服法とは

溝端 数学が苦手な生徒はどうすればいいのでしょうか。苦手を克服した生徒の事例をお聞かせください。

山中 わたしは数学教師をしていますが、実は数学が全然できませんでした。高校時代は分厚い参考書を丸暗記しましたが、成績は下がっていくばかり。ある時、基礎に戻って一問一問わかるまで粘って勉強し始めると、そこから成績が上がっていきました。たとえばピアノも一曲を完成させるためには、繰り返し練習すると思います。数学も同じで、何回も練習をして完全に自分のものにすることが大事です。

小西 メンタル面になりますが、まずはお子さんも保護者の方も苦手と思わないことです。これは結構大事です。点数がとれなくても、それはそういう問題に当たっただけと思いましょう。計算ミスがあるなら、落ち着いて解く練習をすればいいのです。苦手意識がある人は、丸が付くことで前向きになれると思うので、難しい問題をやるのではなく、最初は自分が解ける問題を解いて「できた」「じゃあ次」という形で進めていくといいと思います。

林 「わかった」「できる」という喜びがないと勉強は続かないですね。できるところまで戻って、「できる」という実感を持ってステップアップしていくことが大事です。もう一つ、数学が苦手な子は雑に解いて計算ミスが多発する傾向があります。それを減らすには間違えた理由を言語化することが効果的です。間違えた理由をノートの隅に書いておくと、自分のミスの傾向が意識化されて同じミスは激減します。計算ミスが多いお子さんには一つの解決策になります。

溝端 算数も数学もメンタル面がかなり影響する科目です。保護者の方にはできていないことを指摘するのではなく、できているところを持ち上げて、前向きに取り組めるようにしてあげてほしいですね。

柿谷 テストがゴールではなく、間違いやミスと向き合って、できるようになることが大事なので、苦手と思わないことは重要です。テストの点数がいい悪いという枠を広げていくことがとても大事なところだと思います。

林 難しい問題であっても、基本の積み重ねです。自分がわかるレベルできちんと考えることが大事。その前に難問に手を出すのは危険な行為だと感じます。

溝端 算数が得意な子は、難問を解いたから算数が得意になったわけではないという話をよくします。できる問題で練習を積み重ねて学力が高まってくると、難しい問題しか残っていないからそれを解くというだけなんですね。中学受験では、難しい問題を解かなくてはいけないという難問信仰がまだまだ根強いようです。

小西 中高生でも難しい問題が解けると格好いいので、がんばって解いています。チャレンジはチャレンジでいいと思うので、難しくても簡単でもとにかく解いてみたらいいと思います。